省力化投資補助金第1回公募回のスケジュールが発表!

2024/06/12

はじめに

中小企業省力化投資補助金とは、中小企業の人手不足を解消し、付加価値額向上や生産性向上に効果的な設備を導入するのに活用できる補助金です。導入できる設備は、公式サイトで公表されている「製品カタログ」の中から選択・導入することになっています。

先日、この省力化投資補助金の第1回公募回のスケジュールが発表されました。この記事では、申請の流れや現在の状況をわかりやすく解説していきます。
3月の『令和6年度当初予算・令和5年度補正予算 関連施策説明会』で想定スケジュールとして出されていた、6~7月に申請受付開始との情報の通り、6月25日(火)から第1回公募の受付が開始されることが発表されました。申請受付期間は約1か月、採択・交付決定日は現在の予定では申請締切日から1か月~1か月半後に予定されています。

設備導入は、申請時に共同申請をした販売事業者を通して行います。そのため、交付決定から設備導入までの期間も短くでき、もちろん製品の納期にもよって異なりますが、最短で9月には設備導入ができる企業もあると思われます。

対象設備は?

省力化投資補助金では、「製品カタログ」に登録されている汎用製品を、その製品に紐づけられた「販売事業者」を通して導入する必要があります。

補助対象として登録されている省力化製品カタログは、以下から確認することができます。
参考:製品カタログ
https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/product_catalog.pdf

また、サイトでは業種で対象製品を絞り込み検索することができるようになっています。
参考:中小企業省力化投資補助金公式サイト 製品カタログ検索
https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog/

サイトでは、まず対象となる業種で絞り込むようになっており、業種を選択すると、対象製品カテゴリが表示されます。それぞれのカテゴリに登録された対象製品を表示できるようになっていますが、2024年6月11日時点では、登録済みとなっている製品は、以下の製品のみとなっています。

●    清掃ロボット 2製品
●    配膳ロボット 2製品
●    検品・仕分けシステム 2製品
●    無人搬送車 2製品
●    スチームコンベクションオーブン 33製品
●    券売機 31製品
●    自動チェックイン機 2製品
●    自動精算機 1製品

補助金を活用する中小企業者等が、導入したい製品の登録を依頼したり登録希望の申請を行ったりすることはできません。製品の登録は、「工業会によるカテゴリ登録」→「製造業者によるカタログ製品登録」と、順次行われていくので、現在、導入したい汎用製品が登録されていない場合は、登録されるのを待つしかないことになります。

参考記事:省力化投資補助事業 補助金申請・カタログ登録の流れ
https://svltd.co.jp/syouryokuka-hojo-col/detail.html?id=1390

申請の手続き

具体的な申請の手続きは、以下の通りです。

①カタログから導入製品及び販売店を選択する
 導入したい製品がカタログ登録されていたら、そのカタログページから販売事業者一覧を確認します。販売事業者は、現在1社しか登録されていない製品も多いですが、こちらも順次登録が増えていくものと思われます。
 省力化投資補助金では、販売事業者を通して導入した製品しか、補助金の対象となりません。カタログに掲載されていたからと言って、独自に購入した製品を、後から補助金申請することはできないので注意しましょう。

②販売店と連絡を取り、事業計画の作成を行う
 販売事業者一覧には、サポート窓口となる電話番号やメールアドレス等が記載されています。営業範囲エリア等を確認した上で、対象となる販売事業者へ連絡しましょう。一覧では、販売価格等の費用が非掲載になっている製品もあるので、個別の連絡で見積り依頼していきます。
 製品ページには、製造事業者が想定した小売価格や導入費用等が掲載されているので、販売事業者から提示された見積金額が妥当であるかを確認しましょう。

③電子申請システムを通じて販売店と共同で交付申請を行う
 申請は、電子申請で行います。gBizIDプライムのアカウントが必要となるため、まだ取得していない事業者の方は、ぜひ早めに手続きを行いましょう。

GビスIDとは?
GビズID(gBizID)とは、法人・個人事業主向けの共通認証システムで、補助金の申請のほか、様々な行政サービスを利用する際に、必要となります。プライム、メンバー、エントリーと3種類のアカウントがありますが、省力化投資補助金の申請には、gBizIDプライムのアカウントが必要です。
参考:gBizID公式サイト https://gbiz-id.go.jp/top/

実際の申請については、今後、申請の手引きが公開される予定になっているので、そちらを確認した上で、進めていきます。

商社・販売店の方へ

販売事業者は、この補助金では「補助事業者」と位置付けられ、導入先企業に対してのさまざまなサポートが求められます。サポート体制について、補助金に精通した外部協力者との連携をお考えの販売事業者の方は、シェアビジョンまで一度ご相談ください。

参考記事:省力化製品販売事業者登録要領が発表!
https://svltd.co.jp/syouryokuka-hojo-col/detail.html?id=1809

第2回以降の公募はどうなる?

省力化投資補助金は、補助金の実施期間としては令和8年度9月末まで、公募回数は15回程度(公募頻度は2ヵ月に1 回)ということが発表されています。

省力化投資補助金は一度交付決定を受けると、複数回申請することはできないので、導入したい設備の候補がいくつかある場合等は、製品カタログの登録状況をしばらく様子見でも良いかもしれません。

カタログ登録の件数としては、カテゴリ数300種×各カテゴリ型番100種=合計30,000種の機器の登録が想定されています。現状では、対象製品を活用できる業種が限られてしまっていますが、製品カタログの今後の拡充に期待したいところです。

まとめ

改めて、省力化投資補助金の第1回公募のスケジュールは以下の通りです。
現状では、登録されている製品が限定的なカテゴリに偏っているため、第1回公募では、飲食業や宿泊業の事業者の方の申請が多くなりそうです。

今年から新しく導入された省力化投資補助金は、カテゴリ登録、製造事業者登録、販売事業者登録、製品カタログ登録と、さまざまな登録が同時進行で審査され、順次更新されていきます。特筆すべき情報が更新された際には、こちらのブログでも続けてお伝えしていきます。
筆者・監修

省力化補助金編集部

シェアビジョン株式会社

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