第10回公募からの変更点 「業況が厳しい事業者への支援」

2023/04/27

2023年3月30日に公募開始となった第10回公募から、新たな枠の創設やグリーン成長枠の拡充など「事業再構築補助金」が大きく変わります。この記事では、第10回公募からの主な変更点である「業況が厳しい事業者への支援」について、説明します。


第10回公募の変更点は以下の通りです。

第10回公募からの主な変更

6.業況が厳しい事業者への支援

物価高騰対策・回復再生応援枠の対象となる事業者

<第9回公募以前の補助対象要件(回復・再生応援枠、緊急対策枠)>
★必須要件
また、上記の必須要件に加え、以下を満たすこと
・回復再生応援枠
・緊急対策枠
<第10回公募以降の補助対象要件(物価高騰対策・回復再生応援枠)>
★必須要件
また、上記の必須要件(②については、付加価値額の年率平均3.0%以上増加を求める)に加え、以下のいずれかを満たすこと
・補助上限額・補助率
仮に、従業員数7名の事業者が2,100万の設備投資を行った場合、
(従業員数6~20人の場合600万までは補助率3/4⇒600万=800万×3/4)
2,100万−800万=1,300万
1,300万×2/3(補助率)=866万
600万+866万=1,466万
6~20人の場合、補助上限額の1,500万円が適用され、
補助金額は1,466万円となります
・最低賃金枠の対象となる事業者(内容変更なし)
★必須要件
また、上記の必須要件(②については、付加価値額の年率平均3.0%以上増加を求める)に加え、以下を満たすこと
・補助上限額・補助率
仮に、従業員数18名の事業者が1,800万の設備投資を行った場合、
1,800万×3/4(補助率)=1,350万
6~20人の場合、補助上限額の1,000万円が適用され、
補助金額は1,000万円となります
第10回公募から、「事業再構築補助金」は大きく変わります。事業再構築補助金の申請を検討されている方は、どの申請枠が適切か見極める必要があるため、申請においてお困りでしたら、認定支援機関にご相談ください。
著者

小林 卓矢

シェアビジョン株式会社代表取締役