ものづくり補助金15次公募以降の変更点について

2023/07/19
2022年12月に令和4年度2次補正予算の概要が発表されました。ものづくり補助金14次公募はこの補正予算によって見直しや拡充が図られ、複数の変更点が発生しました。
ものづくり補助金15次公募は、14次公募における変更点に加えて、『賃上げ加点の拡充』が実施されます。ものづくり補助金の申請を検討している方は本記事をご参考ください。

賃上げ加点の拡充について

事業計画期間(補助事業完了年度の翌年度以降)における給与支給総額と事業場内最低賃金をそれぞれ以下(ア)もしくは(イ)の通りとする計画を有し、事務局に誓約書を提出している事業者に対して加点を行ないます。

(ア)給与支給総額 年率平均2%以上増加
あるいは
年率平均3%以上増加

事業場内最低賃金 毎年3月、地域別最低賃金より+60円以上の水準
あるいは
毎年3月、地域別最低賃金より+90円以上の水準

(イ)給与支給総額 年率平均6%以上増加
事業場内最低賃金 毎年3月、地域別最低賃金より+30円以上の水準
かつ
毎年+45円以上ずつ増加(初回は応募時を起点とする)
今回15次公募で追加された項目は上記の(イ)の部分です。

なお、大幅賃上げによる補助上限の上乗せ額については14次公募より変更はありません。具体的には以下のように引き上げが可能です。

ものづくり補助金は令和6年度まで継続予定

ものづくり補助金は15次締切り以降も令和6年度まで継続して切れ目なく実施される見込みとなりました。3カ月ごとに公募開始と締切りを繰り返していくイメージです。

ものづくり補助金の申請を検討されている方は、15次公募以降の要件について認定経営革新等支援機関にご相談ください。
著者

小林 卓矢

シェアビジョン株式会社代表取締役