ものづくり高度化指針「機械制御に係る技術」

2023/02/28
ものづくり補助金を申請する際に、事業計画において事業分野に応じて関連性を示す必要があり、審査における重要な項目です。この記事ではそのうちのものづくり高度化指針「機械制御に係る技術」について説明します。

「中小企業の特定ものづくり基盤技術の高度化に関する指針」とは

「中小企業の特定ものづくり基盤技術の高度化に関する指針(ものづくり高度化指針)」とは、製造業における特定ものづくり基盤技術の観点から、研究開発に取り組む中小企業が参考とできるように今後社会で求められる技術の方向性及び具体的な開発手法の情報について明示されたものです。
これは12分野あり、製造業の場合はこの12分野のうちいずれかに該当します。事業計画では各項目で示された課題やニーズ、高度化目標に対応した事業であると説明する必要があります。

⑧機械制御に係る技術

機械制御に係る技術とは、力学的な動きを司る機構により動的特性を制御する動的機構技術です。

動力利用の効率化や位置決め精度・速度の向上、振動・騒音の抑制、生産工程の自動化等を達成するために利用され、各分野において機械制御に対する需要は高まっています。我が国はいわゆる「人口減少社会」に突入し、労働力人口は今後減少の一途をたどることが確実視されている中、企業における人手不足はより深刻さを増していくことが想定されています。限られた人手でより効率的な作業を行うためには、当該技術を活用した生産工程の自動化や省力化が重要であり、そのような取組を通して生産性を向上していくことが求められています。

将来の展望

川下製造業者等が抱える課題及びニーズ

高度化目標

その他、医療、環境、航空宇宙、自動車、ロボット、半導体、工作機械、流通の分野においても課題及びニーズ、高度化目標も明記されています。
ものづくり補助金において、以上の課題や高度化目標に合った取り組みであるのかが問われます。これらを確認して事業計画内に明記するようにしましょう。

ものづくり補助金の事業計画書作成について疑問点がある場合、認定経営革新等支援機関に相談してみてはいかがでしょうか。
著者

船着 貴弘

シェアビジョン株式会社取締役